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父から受け継いだ鉄工所を守りつつ、家に帰ったら布に触れてホッとしています。とりとめのない日記です。


by echo
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中国美術の幕開け

ールデンウィーク後半
みなさんそれぞれに有意義な時間をお過ごしのことと思います。 

中国の造形芸術の歴史を学んでいます。

国美術の歴史は先史時代の土器の装飾から始まる。

まずは紀元前6000年頃からつくられた、彩文(さいもん)土器。
やや赤みがかっており、表面に人面や魚、カエルや鳥などが描かれています。
他に、渦巻文と流線を組み合わせたり、幾何学模様を多様した彩陶もあり
その洗練された造形には目をみはるものがあります。
西アジアの彩文土器と類似することから、両者の関係性が推測されましたが
その後の研究によって中国独自に生まれたものと考えられています。

  
なみに、
美術的な造形要素が豊富な縄文土器「火焔型土器」(かえんがたどき)などは、
縄文時代中期、紀元前3500年~紀元前2500年に発達しています。
*岡本太郎が縄文土器の芸術性を賞賛し、日本美術史のなかに位置づけられることになる

彩陶に続き登場するのは、
紀元前2500年~紀元前2000年頃につくられた黒陶(こくとう)土器。
表面を黒く磨いたような美しい光沢があり、ろくろを使って成形しています。
猪の模様が表されている黒陶猪文鉢(こくとうちょもんはち)は、当時の家畜の存在をうかがわせる貴重な作例。
その他、卵殻黒陶(らんかくこくとう)は、厚さ0.3ミリのものが発見されており、透彫の技法も用いられる。
こうした高い技術によってつくられた黒陶は、青銅器が出現する以前の祭祀に用いられた最高の容器として重用されていたと考えられています。

参・「アジアの芸術史 造形編1 中国と美術の工芸」 金子昌正編

このあと、青銅器がでてきます。
by goo55555h | 2013-05-04 23:56 | 京都造形大学airU